Date: 10月 5th, 2016
Cate: ショウ雑感
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2016年ショウ雑感(その19)

インターナショナルオーディオショウで、そういうことまで聴きとれるのか。
難しいともいえるし、そうでもないといえる。

昨年、試作品のNS5000を聴いていて、欲しいという気持が芽生えてきた。
一年経って、どれだけ音が磨き上げられるのか。
その音を聴いて、欲しいと言う気持がもっと強くなるのか。

これも瀬川先生が言われていたことなのだが、
本当に欲しいスピーカーは、どんな条件で聴いても直感でわかるもの、である。

女性にも例えられていた。
運命の人というのは、初対面で、
たまたまその人の体調が悪かったり、化粧ののりが悪かったりしていても、
直感で運命の人とわかるように、スピーカーも同じである、と。

昨年、NS5000でディスクがかけかえるごとに欲しい、という気持は高まっていった。
今年は逆だった。
欲しい、という気持がまったく湧いてこなかった。
聴くほどに、優秀なスピーカーですね……、と冷静になっていく。

こうなるのを昨年から危惧していた。

念のためくり返し書いておくが、
完成品のNS5000は優秀なスピーカーである。
聴感上のS/N比もわかりやすい方向で向上している。

一年間、販売店などで試聴会を開き、さまざまな意見を聞いてきて、
仕上げてきた結果としてのNS5000の世評は、試作品のNS5000よりも高いはずである。

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