2016年ショウ雑感(その12)
インターナショナルオーディオショウに行ってきた。
14時から18時までの約四時間、会場にいた。
どちらかといえば短い時間なので、すべてのブースはまわれなかった。
ほんのわずかな時間しかいられなかったブースもあった。
少し慌ただしくまわってきた中から、印象に残っていることをいくつか書いておきたい。
最初に行ったブースは、今回がインターナショナルオーディオショウに初出展のテクニクス。
音展での、どちらかといえはやる気のなさが感じられる雰囲気はあまりなかった。
ほんとうは払拭されていた、と書きたいのだが。
でも、いかにも急拵えのブースという感じが、いたるところに残っている。
テクニクス・ブランド復活にかける意気込みのようなものが、どうにも稀薄なのだ。
オーディオ雑誌やインターネットの記事では、
意気込みについて語られていてるのを何度となくみているけれど、
オーディオショウではこうなのか、と今回思えてしまったのが残念だった。
音出しと製品説明は、音展の時とは変えている。
でも、まだまだ足りないものがいくつものある。
他の出展社は、同じブースで何度もやってきているわけだから、
初出展のテクニクスにそれを期待するのは、少し無理ではないか、と思われるかもしれないが、
一昨年のヤマハは、今回のテクニクスよりもこなしていた。
来年はどうだろうか。
テクニクスのブースを出た後に、他のブースをまわっていたときに、
テクニクスの社員が、他社のブースをまわっていた。
テクニクスのブースだけ、他社のブースよりも離れたところにある。
物理的に離れていることは、いくつかのメリットがある。
特に電源関係は条件的にはいいのではないだろうか。
けれど離れてしまっていることで、
ショウ全体の雰囲気からも離れて(孤立して)しまっては……、と思う。
テクニクスの社員が、他社のブースをまわって何を感じたのかは、
来年はっきりするはずだ。