Date: 1月 16th, 2016
Cate: 「オーディオ」考
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「音は人なり」を、いまいちど考える(その9)

薬物依存症の人たちの矯正施設に入所して、変ろうとする人たちに、
「人は変れない、変れない自分を受け容れることだ」というスタッフの言葉が、
強く記憶に残っている。

そのとおりなのかもしれない、と思う。
もしかすると、違うかもしれないとは思うところもないわけではないが、
変えなくては……、と思っているところほど変えられないものかもしれない。

ならば出したくない音(自己否定の音)というものがあるとすれば、
それは変えられないのかもしれない、とも思う。

出したくない音(自己否定の音)を受け容れること。
受け容れられる人と受け容れられない人がいるであろう。
それもまた「音は人なり」のはずだ。

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