オーディオと青の関係(その3)
エラックのスピーカーシステム、CL310JETが登場したのは1998年だった。
トゥイーターにハイルドライバーの一種AMTを搭載する小型スピーカーシステムは、
数度の改良を経て、いまも現役のモデルである。
どの310がいいのかは私にとっては重要なことではなくて、
1999年に登場したCL310JET Audio Editionが、やはり青である。
CL310JET Audio Editionは日本では50セットの限定モデルだった。
アルミ製のエンクロージュアは、
オリジナルのCL310JETはシルバーとブラックが用意されていたが、
CL310JET Audio Editionでは、シルバーとブルーの二色だった。
エラックはブルーを選んだんだ、とCL310JET Audio Editionの写真を見て思った。
やっぱりブルーなんだ、とも思っていた。
なぜエラックがブラックではなく、ブルーにしたのか。
その理由は知らない。
CL310JET Audio Edition(シルバー仕上げ)を、知人のリスニングルームで聴いた時は驚いた。
小型スピーカーは、それまでいくつも注目製品を聴いてきていた。
セレッションのSL600は買って鳴らしていた。
CL310JET Audio Editionは、また小型スピーカーが新しい時代を迎えたようにも感じていた。
そういうCL310JET Audio Editionだから、ブルーのアルミ製エンクロージュアこそが、
このスピーカーにふさわしい色だと私は思っている。