オーディオ機器を選ぶということ(購入後という視点・その5)
いまではなくなってしまった企画だが、
以前のステレオサウンドにはスーパーマニアという記事があった。
52号から始まった。
スーパーマニアに登場する人は、ひとりずつである。
基本的に複数の人が一度に登場されることはない。
けれど、52号の一回目は違う。
福島県郡山市のワイドレンジクラブの方々が登場されている。
ワイドレンジクラブとは、
3Dシステム(センターウーファー)によるワイドレンジ再生を目指すマニアの集まりである。
52号は1979年秋に出ている。
このころは各地にオーディオのグループがあった。
ある共通項をもったオーディオマニアの人たちの集まりがあった。
ステレオサウンドでも、その人たちの集まりを取材している。
スーパーマニアが個人を、
64号からスタートした「素晴らしき仲間たち」では、オーディオマニアのグループを取材している。
一回目は博多のJBLクラブ、二回目がマッキントッシュXRT20ユーザーの方たち、
三回目がタンノイクラブ、四回目がエレクトロボイスのウーファー30Wのユーザーの方たち、である。
購入後という視点でステレオサウンドの企画・記事を見直していくと、
この「素晴らしき仲間たち」は、他の訪問記事よりも、購入後ということに一歩踏み込んでいる。
いまは、こんなことを書いているけれど、当時はそういう視点で捉えることができなかった。