Date: 12月 18th, 2015
Cate: 1年の終りに……
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2015年をふりかえって(その3)

クラフトノーツのOT360へのリンクをクリックされた方は、
こんなスピーカーを? を思われたかもしれない。

私は、このブランドもスピーカーもまったく知らなかった。
10月開催の音展で初めて見かけた。

どちらかといえば貧相な外観のスピーカー、
このスピーカーが置かれていたブースに入った時、ちょうど鳴っていた。よく聴くディスクがかけられていた。
このディスクは、インターナショナルオーディオショウでもかけていたブースがあった。
このディスクが、思いの外、演奏の雰囲気を醸し出していた。

OT360はペアで11万円(税別)する。
約30年前の598のスピーカーに投入された物量からすると、いくら時代が違うとはいえ、
がっかりされるかもしれない。

世の中には原価厨と揶揄される人たちがいる。
なんでもかんでも、この製品の原価はこのくらいだから、
この価格は高すぎる、などとくだらないことをいう人たちだ。

この人たちからすればOT360は、
高すぎるスピーカーということになるだろう。

OT360のユニットは11cm口径のフルレンジユニットが一発。
エンクロージュアの材質はダンボールだ。
専用スタンドも段ボールでできている。

もうこれだけで拒否反応をおこす人がいるのはわかっている。
OT360はエンクロージュアをただ段ボールで作ったスピーカーではない。
段ボールでなければならなかった構造をもつスピーカーである。

もっと聴きたいと、音展で思っていた。
けれど時間がきてしまい、同じブースでデモを行う他社の時間になり、一曲しか聴けなかった。
でも、その一曲の鳴り方は印象に残っている。

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