Date: 9月 20th, 2015
Cate: 対称性
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対称性(その5)

別項でも書いたようにEMT930st、927Dstのメインプラッターは車のホイールのようである。

ではB&OのBeogramシリーズのプラッターは? というと、
私の場合、頭に浮ぶのは時計である。

若い人は知らないだろうが、
アナログディスク全盛時代、オーディオ店にB&Oの時計が壁にかかっているところがいくつかあった。
広告にも出ていたはずだ。

Beogramシリーズのターンテーブルプラッター、
放射状にラインが入っている、あのプラッターを文字盤とした壁掛け時計が、当時はあった。
私にとって、欲しい、と思った最初の時計だった。

時計で回転するのは長針と短針であり、文字盤が回転するわけではない。
文字盤は動かない。
一方ターンテーブルプラッターは回転するからこそ、ターンテーブルであり、その仕事を果す。
動かないターンテーブルプラッターは機能していない。

だからEMTのターンテーブルプラッターで車のホイールをイメージするのであれば、
Beogramのターンテーブルプラッターでイメージすべきは、
別の回転体であるべきなのかもしれないと思っていても、
Beogramのプラッターと時計とを、どうしても切り離すことはできないでいる。

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