妄想組合せの楽しみ(番外・その2)
Major Geminiは、Majorをベースに、15インチ・モニターユニットを2本並列にしたものだ。
これは実物を見たこともない。
瀬川先生がステレオサウンド 43号に書かれている。
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1本入りの引締って密度の高い高品位の音質に加えて、音の腰が強く充実感が増して、ことにハイパワードライブではこれがタンノイのユニットか、と驚嘆するほどの音圧で聴き手を圧倒する。
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スピーカーシステムは、これしかないだろう。そう思える。
タンノイユニットは縦に二発配置されている。それも、たしか斜めになっていたと記憶している。
ウーファーはダブルになり放射面積が増える。これはいいとしても、同軸型ユニットだけに、
中高域も2箇所から音が放射される。それも15インチユニットだけに、
二つの中高域ユニット間は当然離れることになる。
そのことによるデメリットがどう出るのか。
でも、きっとそんなことはどうでもいいと思わせるほどの魅力をMajor Geminiは持っているであろう。
それにいま思うと、タンノイ・オリジナルと比較して、音の硬度がロックウッドは増している感じがする。
これを活かしてくれるパワーアンプを選びたい、と思っていたら、風呂から上がる時間が長くなってしまった。
あれでもない、これでもない、ひとつずつ消去しながら、ひらめくのを待っていた。