ヘビーローテーション盤
愛聴盤と言う、長年聴き続けてきて、そしてこれから先もずっと聴き続けていくであろうディスク、
なにか大事なときには必ず聴きたくなるディスクのことだが、
愛聴盤というニュアンスではなくて、ある短期間(数カ月だったり1年だったり)、
ことあるごとにかけるディスクもある。
それこそ毎日鳴らすこともあるし、一日のうちに二度三度聴くこともある。
そういうディスクのことをなんと呼んだらいいのか、
と以前、黒田先生がステレオサウンドに書かれていた。
たしかに愛聴盤とは呼べない。限られた期間とはいえ頻繁に聴くディスクにぴったりの呼称がない。
少し前の週刊文春に連載されている近田春夫氏の「考えるヒット」の欄外に、
ヘビーローテーション盤という言葉を見つけた。
愛聴盤と比較するとカタカナがすこし長いし、酷使されている感じもするが、
いまのところ,これがイチバンぴったりの言葉だろう。
いうまでもないが、ヘビーローテーション盤と愛聴盤は違う。
ヘビーローテーション盤を、愛聴盤と混同してはならない。