音の聴き方(マンガの読み方・その1)
先日、twitterで非常に興味深いツイートがあった。
石ノ森章太郎が「マンガ日本の歴史」を描いていたころの話だった。
この「マンガ日本の歴史」を生れてはじめてマンガを読むという年配の人から、
「マンガって、文字から先に読むんですか、それとも絵から先に見るんですか」
という質問が来た、というものだった。
これは意外だった。
これまで意識したことがなかったことだから、である。
マンガは幼いころから読んできている。
誰かに読み方を教わったわけではない。
苦労して読み方をおぼえたわけでもない。
自然と読んでいた。
マンガとはそういうものだと、だからずっと思ってきていた。
これは何も私だけではない。
小学生、中学生だったころ、同級生もマンガは読んでいた。
誰も「マンガの読み方がわからない」といってはいなかった。
誰かが誰かにマンガの読み方を教わっていた、ということはなかったはずだ。
これまでに、どれだけのマンガを読んできたのか、数えられないくらい読んできている。
けれど、ただの一度も、
文字から先に読んだらいいのか、絵を先に見たらいいのか、といったことは考えたことがない。