音の聴き方(マンガの読み方・その2)
マンガの読み方がわからない、というのは、世代によるものではない、と思う。
私の親も(数は少ないけど)マンガは読んでいた。ふつうに読んでいた。
だいたい私が夢中になってマンガを読みはじめたころ、
マンガを描いていたのは、親と同じ世代かそれより上の世代なのだから、
世代によってマンガの読み方がわからない、ということはありえない、と断言できる。
数日前までマンガをどう読んでいるのか、について特に意識したことはなかった。
それでも今回、私はどうマンガを読んでいるのだろうか──、と意識してみた。
いまはiPad、iPhoneなどでもマンガを読める。パソコンでも読める。
けれど私が最初に読んだマンガは紙の本に印刷されたマンガである。
正確にいえば、新聞の四コマ・マンガかもしれない。
新聞の四コマ・マンガといえば、マンガの読み方がわからないという人でも新聞は読んでいたはずである。
四コマ・マンガは読んでいなかったのだろうか。
四コマ・マンガは読んでいても、複数頁にわたるマンガとなると、読み方がわからなくなる、ということなのか。