オーディオの「本」(その8)
「展」という漢字には、おしのばす、平らにひろげる、という意味がある。
この「展」こそ、電子書籍を考えるうえでの重要な言葉となっていくように思う。
「展」のつくことばに、展開、展覧、展望がある。
そして開展、進展、発展がある。
いまiPadをプラットホームにした電子書籍(もちろんのオーディオの「本」)にとりかかっている。
Twitterで、さきごろ「展(ひら)く」と書かれている人がいた。
なるほど、と思った。
この「展く」によって、電子書籍の「かたち」がみえはじめてきている。
紙の本では、ページを開く、だった。
電子書籍では、ページを展く、になっていくはずだ。
そして、個人的には「展く」に、もうひとつの意味をこめたい。