チューナー・デザイン考(パイオニア Exclusive F3・その20)

川崎先生が、7月25日のブログに、オーレックス時代にデザインされたチューナーについて書かれている。
「デザインには発明が必要だということを学んだ作品」というタイトルがつけられている。

ST910、ST720、ST420、ST220、四つのオーレックスのチューナーのことに触れられている。
そして、書かれている。
     *
「このデザインには、発明があるだろうか」という自問自答です。
今ではチューナーはインターネットラジオになってしまいましたが
チューナーでのこの代表機種全てに「デザインによる発明」です。
だから、あきらかに言えることは、
「デザイン=造形が必ず発明」は必要十分条件だと思っています。
     *
いまでも、デザインは好き嫌いでしょう、といったことを言い放つ人がいる。
オーディオマニアでも、そういう人がいるのを残念ながら知っている。
そういう人は、「デザインに発明が必要だ」ということを一生知らずに終っていくのかもしれない。

デザイナーが「このデザインには、発明があるだろう」と自問自答するのであれば、
デザイナーではないわれわれ受け手の者は、何かをそのデザインに発見しなければならない。

デザインは好き嫌いでしょう、といってしまったら、そこには発見はない。
発見しようとしないから、好き嫌いでしょう、で終ってしまうのかもしれない。

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