VUメーターのこと(その8)

針が振れるタイプのメーターは以前からある。
LED、液晶などを使ったメーターは後から登場してきたこともあって、
出て来たときは新鮮な感じがしないでもなかった。

アメリカのパワーアンプにもLEDによるメーターを搭載したモノが表れていた。
スレッショルドの400A、4000 Custom、
SAEのMark 2200、Mark 2400Lなどの他にもいくつかあった。

でもスレッショルドもSAEもトップモデルには昔ながらの針が振れるタイプのメーターをつけていた。

スレッショルドのSTASISシリーズ。
STASIS3とSTASIS2はLED式、モノーラル仕様のSTASISになると大型の針が振れるタイプのメーターがついていた。
SAEもMark 2500 (2600)は針式のメーターである。

SAEはMark 2000シリーズの後にXシリーズを出す。
X10A、X15A、X25Aがあった。
X25AはMark 2500 (2600)の後継機にあたる機種で,
Mark 2600が650000円、X25Aは750000円だった。

XシリーズはすべてLED式のメーターだった。
そのためもあって、私にはMark 2500が魅力的であり、X25Aはなんなとくイメージが違う……、
そんな感じをおぼえていた。

STASIS1の堂々とした印象のメーターを見ていると、
やっぱりメーターはLEDや液晶ではなく、メーターが振れるタイプがいい、と思えてくる。

針が振れるタイプ、つまり機械式のメーターの方がいいモノをつくろうとすると、
LED式、液晶式よりも贅沢なモノであることがわかってきた。

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