Date: 12月 25th, 2013
Cate: 程々の音
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程々の音(その9)

タンノイ・コーネッタについて、少し触れておきたい。

この項でのタンノイ・コーネッタとは、以前簡単にふれているように、
ステレオサウンドが企画したエンクロージュアと、
タンノイの10インチ同軸型ユニットの組合せのことである。

コーネッタ(Cornetta)は、
タンノイ・アメリカの実際のスピーカーシステムで、
10インチ同軸型ユニットをバックローディングホーン型エンクロージュアにおさめたもの。

コーネッタという名前からコーナー型を想像しまいそうになるが、
レクタンギュラー型である。

ステレオサウンドのコーネッタに関する記事は、
37号から39号にわたって載っている。
1975年冬から1976年夏にかけてのことである。

いまでこそ、「TANNOY Cornetta」で検索すれば、
コーネッタがどういうスピーカーシステムであったのかはすぐにわかる。
けれど、1976年ごろはそうはいかなかった。

タンノイにコーネッタと呼ばれるシステムがある。
いったいどんなスピーカーシステムなのだろうか、
どんな音がするスピーカーなのか……。

そんなおもいをいだいた松波濤氏という人の手紙から、
コーネッタの企画は始まっている。

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