続・再生音とは……(虚構世界なりせば)
「虚構世界の狩人」は、
瀬川先生の著書のタイトルである。
いいタイトルだと思うし、瀬川先生も気に入られていた、ときいている。
「虚構世界」──、
音だけのオーディオの世界、
それもモノーラルではなくステレオフォニックになってからのオーディオの世界は、
まさしく「虚構世界」である。
虚構世界であるならば、そこに「正しい音」は存在しない、と考えべきなのかもしれない。
虚構世界であるからこそ、そこに「正しい音」とはなんなのかを考えていくべきなのかもしれない。