Date: 11月 23rd, 2013
Cate: 岡俊雄
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アシュケナージのピアノの音(岡俊雄氏のこと)

岡先生のことを書いていると、
やはりアシュケナージのことが頭に浮んでくる。

岡先生のステレオサウンドの連載、クラシック・ベスト・レコードを読まれてきた人ならば、
岡先生がショルティ、アシュケナージを高く評価されていることは気づかれている。

クラシック・ベスト・レコードは私が担当していた。
見出しにショルティ、アシュケナージの名を書いたこともある。

当時私は20代前半。
ショルティもアシュケナージも、岡先生がいわれるほど素晴らしい演奏をするとは感じられなかった。

ショルティに関しては、30代後半ごろから、
なかなかいい指揮者なんだ、と思うようになり、
40もこえると、個人的にショルティ再評価ということになっている。

アシュケナージは、というと、ほとんど、というより、まったく聴いていない。
聴かなければ再評価もできないわけで、
怠慢な聴き手の謗りを甘んじて受けようとも、なぜかアシュケナージを聴こう、
まして聴きたい、とは思えない。

そんな私でも1981年ごろだったか、
アシュケナージのコンサートに行っている。
後にも先にもアシュケナージのコンサートに行ったのは、この時だけである。

ホールがどこだったのかも忘れてしまった。
ただ二階席で聴いていたことだけは、はっきりと憶えている。
そして、そのときのアシュケナージのピアノの音は、もっとはっきりと憶えている。

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