Date: 10月 29th, 2013
Cate: 「スピーカー」論
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スピーカーの位置づけ

中点(その12)に書いたことを思い出している。

レコードは、それがLPであろうとCDであろうとミュージックテープであろうと、
レコードの送り手側にとっては最終点であり、
レコードの受け手(聴き手)にとっては、音楽を聴く行為における出発点になる。

この「レコード」を「スピーカー」と置き換えてみる。

スピーカーから音が出る。
だからスピーカーはアウトプットのためのオーディオ機器という位置づけになる。
だからといって、スピーカーが絶対的に最終点といえるだろうか。

そんなことを考えている。

レコードが最終点でもあり、出発点でもあるわけならば、
スピーカーもまた出発点といえるのではないか。

最終点でもあり出発点でもあるレコードとスピーカー。
そのうちのひとつ(レコード)が音の入口であり、もうひとつ(スピーカー)が音の出口となり、
オーディオというひとつの系が形成されている。

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