Date: 1月 31st, 2010
Cate: サイズ
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サイズ考(その62)

トランスをかませたコントロールアンプの出力を、どう受けるのがいいのか。

一般的にライントランスの2次側のインピーダンスは600Ω。
アンバランスのローインピーダンス出力、ハイインピーダンス入力とは異り、
トランス出力の信号はインピーダンス整合は、とうぜんのルールとなっている。

600Ωであれば、パワーアンプの入力インピーダンスを600Ωに下げるために、
入力に600Ωよりもすこし高めの抵抗を並列に取りつければ、ほぼ600Ωとなる。

パワーアンプの入力インピーダンスが10kΩ(この場合も、入力に並列に10kΩの抵抗がとりつけてある)だとして、
合成値が600Ωになるには、640Ωの抵抗が必要になる。
640Ωの抵抗と10kΩの抵抗は、約15:1。つまりラインケーブルを流れてきた電流の大半は、
640Ωの抵抗を通ることになる。
10kΩの抵抗を通る電流は、その1/15と少ない。

パワーアンプの入力に必要なのは電圧であって、電力ではないから、
電流の多くが、640Ωの抵抗を通ったところで問題はない、といえば、理屈の上では、実際にそうだ。

とはいえ、精神衛生上はなんとなくすっきりしないし、
単に抵抗でターミネイトしただけでは、音もかんばしくないことが多い。

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