チューナー・デザイン考(パイオニア Exclusive F3・修理のこと)
パイオニアのExclusive F3は、C3、M3と同時発表ではなかった。
M3の次にA級動作のM4が出て、F3の登場は翌1975年だった。
その後、C3、M4は小改良を受け、C3a、M4aになったが、
F3はそのまま製造販売されていた。
いつまで製造されていたのかまでは知らないが、
すくなくとも1980年までは現行製品であった。
最初に製造されたExclusive F3は38年、
1980年に製造されたモノでも33年経過している。
今日、岩崎先生のお宅からExclusive F3をいただいてきたわけだが、
これが故障したら……、どこで修理できるのだろうか、そんなことを思っていたら、
パイオニアでいまでも修理を受けつけてくれることを知った。
Googleで検索してみると、確かに受けつけている。
パイオニアサービスネットワークという会社が、2007年4月に、
「専門性の高いハイエンド製品の修理に特化した拠点を設立し、高品質の修理対応を実施」
を趣旨として設立されていた。
集中修理対象機種として、主にエクスクルーシブ製品、とある。
Exclusive F3も集中修理対象機種リストにはいっている。
ただリストには、Exclusive F3の発売年月が、なぜか1982年11月となっている。
あと二年で発売から40年を迎える製品を、いまでも修理してくれる。
もちろん故障の状況によっては、完全な修理は無理になろうが、
とにかく、こういう体制をつくってくれていることは、ありがたいことである。
すこしでも永くつづいてほしい、と心底おもう。