岩崎千明氏のこと(Electro-Voice Ariesのこと・続余談)
「Aries」は、そこにちょこんといた、という感じだった。
何の知識をもたない、オーディオにも無関心の人ならば、スピーカーとは思わないだろう。
小さめの収納家具にみえてもおかしくない。
「Aries」の写真を撮ってきた。
外観だけでなく、特徴的なサランネットを外して、スピーカーユニットの写真も、
それからリアバッフルの入力端子まわりの写真も。
サランネットの中央には、小さな把手がある。
これがあるから家具に見えて、観音開きできるように思ってしまうのだが、
引いてもびくともしない。
よく見ると左右に蝶番もない。
結局、横に寝かせて底板にあるネジ4本を外さなければ、スピーカーユニットとの対面はできない。
「Aries」は3ウェイ。
使われているユニットに、これといった特徴的なところはない。
コーン型の3ウェイ構成だった。
Ariesについて、岩崎先生は「豊麗な低音」とスイングジャーナルに書かれている。
このサイズで、そういう低音が鳴り響くのか。
それゆえのフロアー型なのか。
とにかく音は聴けなかった。
でも次回訪れる時には、音が聴ける。
「Aries」の音が、豊麗な低音が、きっと聴ける。
この続きは、だからその時が来たら、書いていく。