岩崎千明氏のこと(Electro-Voice Ariesのこと・余談)
エレクトロボイスのAriesを見たことはなかった。
いったい、このスピーカーシステムは、日本にどのくらい輸入されたんだろうか。
岩崎先生の評価が高かったことは知ってはいたから、
Ariesの音を聴きたい、と思いつづけていても、実物すらお目にかかったことがなかった。
昔は中古を扱っているオーディオ店にもよく足を運んでいたいたけれど、
最近はめったに行かなくなってしまった。
もっと行くようにしよう、とは思いはじめている……。
そういう具合だから、最近の中古を扱っているオーディオ店には、
Ariesがあったりする可能性もあるかもしれない。
でも可能性は低い、と思う。
先週末、やっとAriesを見ることができた。
「Harkness」を迎えに行った際に、ずうずうしくも「Ariesを見たい」と言って、見せていただいた。
こういうときは、もう遠慮はしない。
ここで遠慮していては、もうAriesと対面することもないかもしれないし、
なんといっても岩崎先生が使われていた「Aries」が見れる機会は、そうそうないのだから。
「Harkness」は一階にあった。
「Aries」は二階にあった。
階段をあがり、ドアのすぐ隣に左チャンネル用の「Aries」があった。
外形寸法はなんとはなく頭にはいっていたから、
だいたいのサイズは想像がついていたけれど、
それでも実物を見て、まず思ったのは「小さい」だった。
小さいけれど、このスピーカーはフロアー型なのだ。