Archive for 1月, 2023

Date: 1月 1st, 2023
Cate: 新製品

新製品(その23)

パチモンとパチモン的新製品は違う。
ここで書いているパチモン的新製品とは、過去の自社製品のパチモン的という意味である。
他社製品のパチモンという意味ではない。

他社製品のパチモンは、いわばまがいものといえる。
パチモン的新製品は、まがいものなのか。

過去の自社製品のパチモン的新製品なのだから、はっきりとまがいものとは言い難い。
とはいえ、まがいものではない、ともいえない。
微妙なところにある製品である。

昨晩、別項で引用した岩崎先生の文章。
そこには《ハイファイというのはそういうぜいたくが必要なのである。しかし、それはたとえ少しでもまがい者的ではいけないのだ》とある。

日本には、昔ジムテックというメーカーがあった。
JBLとアルテックのブランドをあわせたのが、ジムテックである。
もうブランド名からして、パチモンでありまがいものである。

実際の製品もそうだった。
どんな製品だったのかは、the re:View (in the past)をみてほしい。

ジムテックと比較すれば、パチモン的新製品はまだましといえる。
けれど、そこにまがいものの臭いを感じるのかどうかは、人によって違ってくるのだろうか。

パチモン的新製品は安価なモノではない。
むしろ高価なモノだったりする。
贅沢品である。

その贅沢は、岩崎先生がいわれるところの「ぜいたく」なのだろうか。

Date: 1月 1st, 2023
Cate: 選択

オーディオ機器を選ぶということ(購入後という視点・その16)

私のところにやって来たジャーマン・フィジックスのTroubadour 40は、
未使用で未開封のTroubadour 40である。
ある事情からずっとしまわれていた。

だからこそ、(その14)、(その15)で書いたことをおもう。

Date: 1月 1st, 2023
Cate: 映画

映画、ドラマでのオーディオの扱われ方(その9)

2022年、最後に観た映画は
「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」だった。

ホイットニー・ヒューストンのファンではないし、
ホイットニー・ヒューストンの歌をきちんと聴いたのは、
彼女が主演した映画「ボディガード」が最初だった、という程度なのだから、
そのくらいの聴き手でしかないのだけれど、
映画を観る(観ない)は、予告編の出来も関わってくることもあって、
年末、時間もあったから観ていた。

映画のなかで、アリスタ・レコードの社長クライヴ・デイヴィスの部屋が登場する。
そこでのオーディオ機器は、アンプはマッキントッシュだった。

ほんとうにクライヴ・デイヴィスの社長室にマッキントッシュがあったのかどうかは、
私にはわからないけれど、マッキントッシュが使われていてもおかしくはない。
カセットデッキはヤマハだった。

マッキントッシュが登場する映画やドラマはけっこうある。
私が観たなかでは、1986年の「ナインハーフ」で、
マッキントッシュはかなり大きくスクリーンに映し出されていた。

そのころは、おっ、マッキントッシュだ、とストレートに受け止めていた。
映画のなかでオーディオ機器が大映しされることを、素直に喜んでいた。

そのころよりも、マッキントッシュはアメリカの映画、ドラマによく登場するようになった。
頻繁に,といいかえてもいいぐらいに、
私が興味をもつ映画、ドラマには登場しているのは、偶然ではなく、
マッキントッシュの積極的な広告手段としてのことなのだろう。

別項で、マッキントッシュは自社製品のパチモン的新製品を出している、と書いている。
それだけではない、最近のマッキントッシュのデザインを美しいとはいえないどころか、
終っている──、そういいたくなる製品も出てきている。

アナログプレーヤーはまさにそうである。
MT10を見た時の衝撃は大きすぎた。

もちろん、いい意味ではない。
あきからにおかしくなっている(すべての製品ではないけれども)。

このおかしくなっていることと、
アメリカの映画、ドラマによく登場するようになったこととは無関係とは思えない。