Archive for category テーマ

Date: 10月 23rd, 2024
Cate: きく

野口晴哉記念音楽室 中秋会を終えて(その1)

Facebookを眺めていると、いろんな広告の他に、
Threadsも表示される。
これも一種の広告で、Threadsを使わせようと、
Threadsにおける誰かの投稿を、一部だけ表示する。

続きを読みたければ、Threadsを使いましょう、というもの。
でも、これまで続きを読みたいと思わせる投稿は、一度も表示されなかった。
なのでThreadsを使うことはなかった。

昨夜もThreadsの投稿が表示された。
いままでの投稿と違って、私にも関係のある投稿だった。

10月20日の中秋会に参加された方の投稿だった。
そうなると投稿の一部だけでなく、すべて読みたい。
Threadsをインストールした。

こんなふうに感じて聴いてくれていたのか、とひとり嬉しくなった。

Date: 10月 22nd, 2024
Cate: 電源

ACアダプターという電源(GaN採用のアダプター・その5)

窒化ガリウムのACアダプターについて、音が悪いと否定的な人もいる。
その人たちが間違っているとは言わないが、
その人たちは、どんな窒化ガリウム(GaN)のACアダプターを、
どう使って、どのくらい使っての、そういう評価なのか、という疑問は残る。

今回、野口晴哉氏のウェスターン・エレクトリックの594A用として選択したのは、
私がroon rock用に使っているモノの出力電圧違いのモノ。

これよりももっといいモノがあるかも知れないが、
だからといってGaNのACアダプターを手当り次第試すわけはいかない。
少なくとも、今回使ったモノは、悪くはないという感触は得ている。

GaNのACアダプターは、594Aに接いだばかりの音は、
悪い評価をしている人たちが指摘するところがある。
そのことは自分で使っているから、最初からわかっていたことで、
しばらく使っていくことで、かなり収まっていくことも体験していた。

今回、594Aの電源として使って、
ノイズ対策を施し、さらにアンカーのポータブル電源と組み合わせることで、
かなりのポテンシャルがあることを、再確認できた。

この組合せによる電源のクォリティがひどいものだったら、
日曜日(10月20日)、多くの人が594Aの音に聴き入ることはなかったはず。
そのことだけは、はっきりといえる。

Date: 10月 21st, 2024
Cate: オーディオマニア

オーディオマニアとして(ブラック・ジャックでありたいと……)  

いつのころからか、オーディオ界のブラック・ジャックになりたい──、
そう思うようになっていた。

オーディオ業界からは嫌われても構わない、
ブラック・ジャックのようになれるのならば──。

昨夜、野口晴哉記念音楽室 中秋会での、
ウェスターン・エレクトリックの594Aの音を聴いていて、少しはそうなれたなぁ、とひとり思っていた。

Date: 10月 20th, 2024
Cate: 電源

モバイルバッテリーという電源(その25)

今日(10月20日)は、野口晴哉音楽室 中秋会。
ウェスターン・エレクトリックの594Aを中心としたシステムで鳴らしている。

594Aの電源は、すでに書いている通り、
窒化ガリウムのスイッチング電源を使っている。

重厚長大の594Aに軽薄短小といえるスイチッング電源の組合せ。
ノイズ対策をいくつか施しての音は、なかなかのものだ。

そして今回は、アンカーのポータブル電源の521も組み合わせている。
Powerhouse 90では容量が足りないため、長時間の使用は無理。
その点、521は余裕がある。

しかも充電しながらの使用も可能。
とはいえ充電用のACアダプターを外すと、音は少なからず変化する。

とにかく今日の音は、アンカーの521あっての音ともいえる。

これを読んで、アンカーの521と窒化ガリウムのスイチッング電源を組み合わせてみようと、
思う人もいるかもしれない。

ノイズ対策を自分できちんとやれる人ならば、試してみてほしい。

Date: 10月 19th, 2024
Cate: ロマン

好きという感情の表現(その12)

映画「ボルテスVレガシー」を観てきた。

日本のロボット・アニメーション「ボルテスV」が、
フィリピンで実写化されることを知ったのは、
四年ほど前、ソーシャルメディアだった。

さっそく友人のAさんに伝えた。
彼は私よりも熱心に見ていたようで、
私以上に完成を楽しみにしていた。

けれどコロナ禍によって撮影できない日々が続き、
その後の情報も一年に一回程度になっていた。
このままポシャってしまうのか……、そんなふうに思ったこともあった。

昨年から本格的に情報が伝わってくるようになった。
映画ではなく連続ドラマであること、
日本での公開は未定ということ、などだ。

10月18日、ようやく公開された。
日本向けに編集された映画であり、
ドラマの一話と二話目にあたる内容とのこと。

一本の映画としての出来は、それほど高いわけではない。
それでもコンピューターグラフィックによる戦闘シーンは、
映画館で、それも東京近郊で一番大きなスクリーンで上映されるところで観ると、
見応えがずっしりとある。

観ながら「シン・仮面ライダー」、「シン・ウルトラマン」と、どう違うのか、
そんなことを考えていた。

「ボルテスVレガシー」も、「シン・仮面ライダー」、「シン・ウルトラマン」も、
作り手側の思い入れが強くあってのものだ。

けれど、その思い入れに微妙なズレがあったように、
「ボルテスVレガシー」を観て思った。

Aさんも観たかっただろうな……、と思った、
Aさんに感想を送ろうとも思ったが、
Aさんはもう観ることができないし、感想を読むこともできない。

Date: 10月 19th, 2024
Cate: きく

野口晴哉氏とWestern Electric 594A(その3)

励磁型スピーカーは聴いたことはあっても、
自分で鳴らしたことはなかった。

電源の違いによる音の変化を聴いているが、
それも自分でやったわけではない。

励磁型スピーカーの音は、きちんとした電源を用意できれば、
確かに凄い──、けれど電源による音の変化を聴いていると、
ボイルコイルとフィールド用コイルが近いことの弊害は、
意外と大きいのではないだろうか。

励磁型スピーカーの電源は、AC 100Vを整流、平滑して作られるDCなわけで、
AC電源のループの影響は、アンプよりも大きいのかもしれない──、
そういう疑問をずっと持っていた。

とはいえ自分で実験して試す機会はなかった。

励磁型スピーカーをバッテリー駆動した音は聴いたことがない。
その音を聴いていれば、上記の疑問への答のきっかけは掴めただろう。

こんなことを長いこと考えていたから、
今回、アンカーのPowerHouse 90と窒化ガリウムのスイチッング電源を組み合わせてみた。

Date: 10月 18th, 2024
Cate: きく

野口晴哉氏とWestern Electric 594A(その2)

先週の水曜日(10月9日)に、
ウェスターン・エレクトリックの594Aに窒化ガリウムのスイチッング電源を接いだ。

一週間後の16日にも行き、594Aまわりを少しいじってきて、
今日(18日)も行ってきた。

昨日、秋葉原に行き、いくつかの部品を買ってきた。
すべて594Aに関してのモノで、半分以上はスイチッング電源のノイズ対策のため。

何をやったのか、詳細は今のところ書かないが、
高価なオーディオ用アクセサリーではない。

すべてを一度にやってしまって、その音を聴いてもらっても良かったのだが、
やはりそれぞれの段階の音の変化をきちんと聴いてもらいたいので、
まずは第一弾として、ある部品を取り付けた。

この効果は大きかった。
二日前の音とは、明らかに違う。

水曜日、鳴っていた音を聴いていて、
あれとこれを施せば、こういう音になるはず──、
と私は、そこで鳴っていた音とともに、
こうなるであろう音も聴いていたといえる。

その音が、今日鳴っていた。
そして試しにと、アンカーのPowerHouse 90からスイチッング電源へと供給した。

Date: 10月 17th, 2024
Cate: チューナー・デザイン

チューナー・デザイン孝(オーレックス ST720・その2)

オーレックスのチューナー、ST720とパイオニアのExclusive F3の両方を眺めていると、
写真だけで見比べていた時には気づかなかったことを発見する。

ST720は、斜めから見た時に、立体的なデザインであることに、
今更か、といわれそうだが、気づいた。

プッシュボタンがあり、レバースイッチがあり、
受信局をプリセットするためのパネル両端のツマミ、
それらが醸し出す陰影は、
実機をやや薄暗いところで眺めて初めて気づいた時代。

こういうデザインのチューナーは、今も昔もなかった。

Date: 10月 16th, 2024
Cate: audio wednesday

audio wednesday (next decade) – 2025

今年1月から始まった狛江でのaudio wednesdayは、
来年も継続してやることになった。

来年、ぜひやりたいことがある。
シーメンスのオイロダインで、
クナッパーツブッシュの「パルジファル」を、
最初から最後まで、ほぼ四時間かけることだ。

もちろんMQAで鳴らす。

Date: 10月 15th, 2024
Cate: High Resolution

e-onkyo のこと

明日(10月16日)の正午で、e-onkyoは終る。
メリディアンの218の導入がきっかけとなって、
2019年の12月あたりから積極的に利用するようになった。

あれもこれもMQAで聴ける、ということで、ずいぶん購入した。
毎日、日付が変るとともにe-onkyoのサイトは更新されるから、
毎日、配信が始まるアルバムのチェックが本当に楽しみだった。

TIDALを使うようになって、e-onkyoでの購入は大きく減った。
それでもe-onkyoでのみMQAだったアルバムがある。
愛聴盤のMQAがe-onkyoにのみあるのだから、
この時期、日本人は恵まれていた。

e-onkyoがMQAの配信をやめてからは、
毎日のチェックが週三ぐらいに減り、週一になり、
いまでは月一くらいになってしまったのだから、
e-onkyoがなくなることが、特にさびしいわけではない。

消えるべくして消えていく──、
それでもMQAをダウンロードしていた時期は、
いま思い出しても本当に楽しかったし、
もっとダウンロード(購入)しておけばと後悔もある。

Date: 10月 14th, 2024
Cate: 表現する

自己表現と仏像(その14)

この項のテーマについて深く考えるようになったきっかけとして、
audio wednesdayで音を鳴らすようになったことが、一つある。

四谷三丁目の喫茶茶会記で五年、主にアルテックのスピーカーを鳴らした。
今年になって、場所を狛江で音を鳴らすようになった。

このことと、もう一つ。
iPhoneで音楽をよく聴くようになったことが挙げられる。

iPhoneに指先サイズのD/Aコンバーター兼ヘッドフォンアンプをつけて、
ヘッドフォンで聴く。
そのヘッドフォンも普及クラスのモノ。

リケーブルできるタイプだが、ついてきたケーブルのまま聴いている。
これについては別項で触れているように、
これ以上ミニマルにはできないシステムであり、
私にとってはラジカセ的でもある。

iPhoneによるシステム(というほど大げさなものではない)と、
メインのシステムで音楽を聴く行為における違いは、何なのか。

前者は、私にとって、誰かの手による仏像を鑑賞している、
そんな感じであるし、
メインのシステムで聴く、そしてaudio wednesdayでの音は、
自ら仏像を彫る行為のように、いまは感じている。

Date: 10月 13th, 2024
Cate: 電源

モバイルバッテリーという電源(番外)

アメリカ・ビクターの蓄音器、ビクトローラ・クレデンザは、
手巻きゼンマイ型と電動モーター、二つのタイプがある。

どちらのクレデンザを選ぶか。
いまならば手巻きの方だが、ずっと以前ならば、
SP盤をかけるたびにゼンマイを巻くのが億劫という理由で、
電動モーターのクレデンザを選んだ人もけっこういたと思う。

クレデンザに搭載されているモーターは、
二極インダクション型で、
2.00 AMPERES 105 TO 120 VOLTSという表記がある。
電源周波数は40Hzから60Hzまで、となっている。

この時代のモーターの寿命がどの程度なのかは知らないが、
トルクが不足するようになった──、
そんな話を聞いていたので、今日、その方のところに、
試しで、アンカーのPowerHouse 90を持ち込んでみた。

カタログスペック的には容量不足になるが、
60Hzがうまく効くかもしれないし、なんとか使えるかもしれない。
まずは試してみて、そこでの結果から次の検討ができる。

結果は、うまく使えた。
容量的にはダメかな、と思いもしたが、やってみるものである。
ただしバッテリーの減りは早い。
電動モーターのクレデンザの消費電力は、けっこう大きい。

音も変った。いい方向へと変った。

Date: 10月 12th, 2024
Cate: 電源

モバイルバッテリーという電源(その24)

前回、アンカーの521 Portable Power Station (PowerHouse 256Wh)を聴いてきた、
と書いたが、スピーカーでもアンプでもない製品だけに、
その音を聴いたというよりも、その効果(変化)を聴いてきた。

521のサイズは、あらかじめチェックしていたが、
実物は幾分小さく見える。いいことだ。

バッテリーからAC電源を作り出す製品は、他にもあるし、
オーディオ専用と謳っている、かなり高価で大型のモノもある。

そういう製品からすると、アンカーの521は小さく軽いし、安価であり、
もうそれだけでオーディオに使えるシロモノじゃない──、
そんな判断もされるだろう。

それでも音だけは聴いてみるしかない。
聴いたうえで、あれこれいうのはかまわないが、
価格や大きさ、重さ、それにブランドだけで判断して聴かずじまいで、
あれこれ言ったところで何も始まらない。

今回はメリディアンのDSP3200を中心としたシステムで聴いた。
聴きながら、この音は、来年のaudio wednesdayで聴いてもらいたい、
そう思っていた。

Date: 10月 11th, 2024
Cate: 「ルードウィヒ・B」

ミュジコフィリア

10月のaudio wednesdayのテーマ、
「現代音楽をBOSE 901で聴く」は、12月に延期なのだが、
現代音楽について考えるうえでも、
現代音楽について関心はあるけれども……、
という人は、12月までに「ミュジコフィリア」を読んでもらいたい。

「ミュジコフィリア」は、さそうあきら氏の作品。
二年前に映画が公開されている。

Kindle Unlimitedで全巻読める。

Date: 10月 10th, 2024
Cate: audio wednesday

audio wednesday (next decade) – radio sessionを終えて(その4)

結線を終えて鳴ってきた音は、前回のチェック時の音とは、
当然のことながらずいぶん違っていた。

とはいってもチェック時に少し鳴らしただけで、
それ以前は、かなり久しいこと鳴らしていなかっただけに、
気にならないところがないわけでもなかった。

だからといってスピーカーそのものは置き場所をかえたり、
振りを調整したりはできない。

それにそんな細かな調整をせずに、
鳴ってくる音をそのまま受けとめたいという気持もあった。

とにかくしばらく鳴らして、その後にネットワークの高域のレベルを一段上げ、
マランツのModel 7のトーンコントロールで高域を一段下げる。
片方は上げて、もう一方では下げるのであれば、
どちらもフラットでもいいのでは? と思われるかもしれないが、
実際あれこれやってみると、このポジションが良かった。
とはいえ、アンプがかわり、さらに鳴らし込んでいくと、
この辺はまた変ってくるだろうが、
今回は今回である。

10月は陽が落ちるのが早い。
音が落ち着いたところで、いくつかのアルバムを聴いているうちに、
周りは暗くなっていた。

この部屋からは庭が見える。
暗くなっていくなかで聴くフルニエのバッハの無伴奏のチェロ組曲は良かった。

MQAで聴いていた。