FRANCO SERBLIN Ktêma(その6)
フランコ・セルブリンのKtêmaは、鳴らすのが難しいスピーカーなのか。
何度も書いているように、インターナショナルオーディオショウでのアーク・ジョイアのブースでは、
一度も感心するような音では鳴っていなかった。
audio wednesdayの常連の方が、
顔馴染の店員がいるオーディオ店で、Ktêmaを聴いたことがある、と話された。
たまたま他の客がいなかったこともあって、じっくり聴くことができたのだが、
鳴ってきた音は、冴えなかったそうだ。
もっといい音で鳴るはず──、と二人でセッティングを変えてみたり、
他にもいろいろ試してみたそうだ。
オーディオ店だから、やろうと思えば、かなりのことができる。
でも、いい音で鳴ることはなかったそうだ。
こういうことがあると、うまく鳴らすのが難しいという評価になっていく。
でも、私はアーク・ジョイアでの音を聴いても、
そうとは思っていなかった。
基本をきちんとおさえていれば、最初からうまいこと鳴ってくれるスピーカーだ、と感じていた。
気難しいスピーカーではないはず、と信じていた。
実際、2月5日のKtêmaは、そうだった。