Archive for category ショウ雑感

Date: 1月 6th, 2021
Cate: ショウ雑感

2021年ショウ雑感(その1)

2020年、私が行ったオーディオショウは、
1月末に開催されたTOKYO AUDIO BASE 2020だけだった。

今年はどうなのか、と思って検索してみても、なんの告知もない。
予定はないのだろう。

2月に開催予定だったポータブルオーディオ研究会は中止を、
12月末に発表している。
春のヘッドフォン祭も中止になる可能性は高い、といえる。

明日(1月7日)に非常事態宣言が出される、とのこと。
初夏のOTOTENも、今年も中止になっても不思議ではない。

オリンピックは開催されるのか。
開催されるとして、それまでに終息していなければ、
オリンピックのあとに、また感染が拡大しそうな気もする。

そんなことになったら秋のインターナショナルオーディオショウも、
昨年に続き中止になることだって考えられる。

OTOTEN、インターナショナルオーディオショウが中止になれば、
その他のオーディオショウも開催されることはないだろう。

こんな予想は外れてくれた方がいいのだが、楽観もしていない。
開催される、中止になる、
どちらになるにしろ、オンラインによるリモート試聴は、やってほしい。

今年もオーディオショウは開催されなかった、としよう。
そうなると来年(2022年)に期待することになるが、
二年続けての中止は、再開にいい方向に働くのではないだろうか。

どこのブースとはいわないが、
ただ惰性でやっているとしか感じられないブースが、いくつかある。

スタッフの解説を聞いていると、この人は、情熱があるのだろうか、と思ってしまう。
情熱のあらわれは、人によって違ってこよう。
それでも情熱をもって取り組んでいるのであれば、
それは必ずこちらに伝わってくるものである。

それはうまい、へたとは関係ない。
そんな人たちも、二年続けて中止になれば変るのではないのか。

Date: 11月 4th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その31)

コロナ禍がなければ、今月下旬にはインターナショナルオーディオショウだった。
オーディオショウの各ブースでは、
オーディオ雑誌の編集部が取材で写真を撮っている。

オーディオマニアも写真を撮る。
スマートフォンが普及して、スマートフォンのカメラの性能向上にともない、
写真を撮る人は、十年前よりもずっと多くなっていることだろう。

こんなことを、いまごろ書いているのは、
iPhoneを8から12 Proに買い替えたからである。

iPhone 12 Proには、LiDAR(ライダー)スキャナーが搭載されている。
LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)は、
レーダーが電波を用いているのに対し、ライダーは光を用いている。

それで何が可能になるのか、なんとなくわかっていても、
実際にLiDAR対応のアプリをインストールして使ってみないことには、実感はわかない。

三つのアプリをインストールした。
その一つ、3d Scanner Appが、なかなか、というか、
使ってみて、すごい、と感じた。

iPhoneで、こんなことが可能なのか、と使ってみると、驚くはずだ。
iPhone 12 Proと3d Scanner Appがあれば、
手軽に短時間で、3Dスキャンが可能になる。

オモチャ程度だろう、と最初は思っていた。
やってみると、なかなかすごい。

これならば、オーディオショウで写真を撮るだけでなく、
3Dスキャンする人が、今年は現れていたはすだ。

Date: 10月 5th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その30)

(その28)で、東京での開催にこだわることも考えた方がいいのかもしれないが、
国際フォーラムのような建物が、東京以外にあるのだろうか、と書いた。

(その28)は、7月に書いている。
私が知らなかっただけなのだが、今年4月に奈良県コンベンションセンターがオープンしている。

今日知ったばかりで、実際に行っているわけではないが、
奈良県コンベンションセンターはオーディオショウとして使えるのではないだろうか。

いま大阪のオーディオショウはホテルでの開催である。
以前書いているように、大阪のオーディオショウは、
ずっと以前の輸入オーディオショウのままといっていい。

近畿地方のオーディオショウは、奈良県コンベンションセンターでの開催。
うまくいけそうな感じがするのだが、どうだろうか。

Date: 10月 3rd, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その29)

インターナショナルオーディオショウの中止の発表後にも、
いくつかのオーディオショウの中止が発表になっている。
そこには来年のショウも含まれている。

来年も、どうなるのかはわからない。
東京オリンピックは開催されるような感じだが、
コロナ禍が終息せずに開催されたとしたら、
秋以降の感染は拡大していくのかもしれない。

そうなってしまったら、東京オリンピック後の東京でのオーディオショウは、
すべて中止になってもおかしくない。

劇的な変化があって、すんなり開催されることだってないわけではない。

とにかく今年は2月に開催されたTOKYO AUDIO BASE 2020に行っただけである。
でも、特にさびしいという気持はない。

田舎で生活よりも東京でのほうがすっかり長くなってしまっているけれど、
田舎にいたころは、オーディオショウは縁遠いものだった。

東京に行ってみたいと思っても、
中学、高校生の小遣いでどうにかなるものではない。

いまでこそ地方でのオーディオショウも活発になってきているが、
当時はそんなこともなかった。

ないのが、だから当り前だった。
それに戻っただけ、という感覚で受け止めているからなのだろう、
さびしい、という感じがしないのだ。

でも、あのころオーディオフェアに行きたい、と思いつつも、
無理してでも、とは思っていなかった。

東京に住んでいる人を羨ましく思っていたけれど、
東京に住みたい、とまでは思っていなかった。

そう思えたのは、オーディオ雑誌があったからだし、
オーディオ雑誌がおもしろかったからだ。

Date: 7月 13th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その28)

ここでは、インターナショナルオーディオショウと書いてきているが、
正しくは東京インターナショナルオーディオショウである。

けれど、今回のコロナ禍による中止という状況を考えると、
これから先「東京」を外したほうがいいのかもしれない。

つまり東京での開催にこだわることをやめる。
今年でコロナ禍が、ほんとうに終息するのであれば、
今年だけの中止で、これからも東京インターナショナルオーディオショウのままでいい。

けれど終息どころか収束も、なんともいえないのであれば、
東京以外での開催の可能性も考えてみるべき時期に来ているのではないだろうか。

国際フォーラムのような建物は、他にはないのかもしれない。
多くの輸入元、メーカーは東京に集中しているのだから、
会場が東京以外に移ってしまえば、搬入・搬出のための運送の時間もかかるようになる。

たいへんな点がいくつも出てくる。
それでも、東京での収束を期待しているだけでいいのだろうか。

Date: 7月 9th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その27)

インターナショナルオーディオショウの中止は予想していたことだけど、
それでも残念に思っているのは、
今年からハーマンインターナショナルが戻ってくるのに……ということだ。

インターナショナルオーディオショウにハーマンインターナショナルが出展しなくなって、
何年になるのだろうか。
OTOTENに出展していた。それでもインターナショナルオーディオショウにも、という気持が強かった。
そういう人は、私と同世代、上の世代には多いことだろう。

しかも、今年はJBLのモニタースピーカー50周年記念モデルが発表される、といわれている。
4343に憧れてきた私は、それだけにハーマンインターナショナルの復帰は嬉しかったし、
今年のショウの中止は、記念モデルを聴く機会がなくなったに近い。

こういう状況だから、
インターナショナルオーディオショウが中止になったからといって、
大々的な試聴会をかわりにやることもできない。

Date: 7月 8th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その26)

やはりインターナショナルオーディオショウも、今年は中止である。
これまでは開催されるのが当り前と受け止めていた。
これからは、どうなっていくのか。

コロナ禍のゆくえ次第では、当り前が逆転することだって考えられる。
それに考えてほしいのは、開催が当り前であるのは、大都市だけのこと、ということ。

インターナショナルオーディオショウに行きたい、と思っていても、
遠くに住んでいる人のなかには無理、という人もいる。

私だって熊本に住んでいたころ、学生だったころ、
オーディオフェアに行きたく行きたくてたまらなかった。

けれど熊本から東京まで往復の旅費、一泊したとして宿泊費、
そんなことを考えると、とうてい無理だった。

だから、当時のオーディオ雑誌のオーディオフェアの記事は、熱心に読んでいた。
読むよりも、写真を熱心に見ていた。

ステレオサウンドは、あのころ二年続けてオーディオフェアの別冊を出してくれていた。

東京にながいこと住んでいると、そんな感覚が失われてしまう。
それにオーディオ雑誌でのオーディオショウの記事も、昔からすると、
かなりおざなりになっているようにも感じていた。

もっともおざなりになっていく理由の一つは、
出展社のスタッフのなかには、覇気がないというか、
マンネリ感が染みついてしまったのか、せっかくの新製品を来場者に紹介しているのに、
何も伝わってこないことも出てきていることにも関係しているかもしれない。

とにかく当り前のことが当り前ではなくなるのかもしれない。
本音をいえば、今年中止になってよかった、と思うところもある。

おざなり、マンネリ、なげやり、そんな空気が漂い始めてきたように感じていたから、
そういった空気が払拭されるかもしれてないと期待するからだ。

Date: 7月 6th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その25)

11月6日〜8日開催予定だった大阪ハイエンドオーディオショウも、
今年はコロナ禍の影響で中止が発表になった。

驚きはない。
2018年、はじめて大阪ハイエンドオーディオショウに行った。
ホテルが会場ということで、以前の輸入オーディオショウ的だろうと思っていた。
実際にそうだった。

広いブースを使っている出展社もあったが、多くは狭い部屋である。
三密に、どうしてもなりやすい。

だから、やっぱり……、と思っただけである。
むしろ、いつ発表するのだろうか、と思っていた。

開催予定の四ヵ月前に、中止の発表。
インターナショナルオーディオショウも、四ヵ月前あたりに発表があるのだろうか。
あと二週間ほどである。

インターナショナルオーディオショウの会場は、
会議室がベースだから、スペース的には大阪ハイエンドオーディオショウよりもずっと広い。

けれど、それだけ人も多く訪れる。

仮に開催されたとしても、今年は行かないと決めている。

Date: 6月 17th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その24)

Pro-Jectのアナログプレーヤー、Xtention 10TAの発売が中止になった、
ステレオサウンド・オンラインの記事にあった。

《搭載アームの供給が困難になったため》と記事にはある。
それ以上のことは書かれていないか、
記事にあるXtention 10TAの写真をみれば、トーンアームがJELCO製なのはすぐにわかる。

その19)で書いているように、
JELCO 市川宝石株式会社は4月から休業しているが、どうも廃業するようだ、という話もある。

休業なのであれば、Xtention 10TAの発売延期となるだろうが、
実際は発売中止である。

記事には、《同型アームを搭載した「Xtention 9TA」については、アームの確保ができている》ため、
継続して販売される、とある。

ということは、確保分が終了すれば、Xtention 9TAの販売も終了となるか、
別のトーンアームを搭載して、型番に変更が加わるかもしれない。

ステレオサウンド・オンラインの記事の終りには、
「※4月13日の発表記事はこちら」とあり、
Xtention 10TAについての記事へのリンクがある。

その記事を読むと、《オルトフォン製9インチショートアームを搭載》とある。
Xtention 10TA発売中止の記事で、
JELCOのことについて一言も触れていないのは、そういう理由からなのか。

コロナ禍が、あらわにすることはまだ続くだろう。

Date: 6月 9th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その23)

黒田先生の「ききたいレコードはやまほどあるが、一度にきけるのは一枚のレコード」に、
フィリップス・インターナショナルの副社長の話がでてくる。
引用するのは、これで四回目になる。
     *
ディスク、つまり円盤になっているレコードの将来についてどう思いますか? とたずねたところ、彼はこたえて、こういった──そのようなことは考えたこともない、なぜならわが社は音楽を売る会社で、ディスクという物を売る会社ではないからだ。なるほどなあ、と思った。そのなるほどなあには、さまざまなおもいがこめられていたのだが、いわれてみればもっともなことだ。
     *
「ききたいレコードはやまほどあるが、一度にきけるのは一枚のレコード」は1972年の文章だ。

レコード会社は、確かに《ディスクという物を売る会社》ではなく、
《音楽を売る会社》である。

レコードが、いまではアナログディスクのことを指し示す言葉として扱われるようになっているが、
レコード(record)は、記録、録音といった意味であるから、
音楽を録音して売る会社が、レコード会社であり、
時代時代によって、SPであったりLPであったり、
CD、SACD、MQA-CDでもあったりする。
それだけでなく、オープンリールテープ、カセットテープなどもあった。

ならばオーディオ会社は、何を売る会社なのだろうか。
スピーカーを売る会社、アンプを売る会社、
アナログプレーヤーを売る会社……、なのだろうか。

スピーカーやアンプを売っていることは確かだ。
それは当時、フィリップスが、LPやカセットテープを売っていたのと同じことだと捉えれば、
オーディオ会社は、音を売る会社ともいえる。

オーディオショウは、ならば、音を売るためのショウとも考えられる。
そうであるならばオーディオショウのあり方は、いまのままでいいのか、とも考えなければならない。

Date: 5月 26th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その22)

4月、5月は書店にほとんど行かなかった。
近所の書店は早仕舞していたし、
ほとんど出掛けずに過ごしていたこともあって、
4月、5月発行のオーディオ雑誌は見ていない。

ステレオ 6月号の特集「巣ごもりオーディオ」も、
オーディオアクセサリー 177号の特集「こんな時は、自宅でオーディオ三昧」、
どちらも見ていない。

どんな内容になっているのか、ちょっとは興味があるけれど、
なんとなく書店から足が遠のいてしまっている。

ステレオ、オーディオアクセサリー以外の雑誌も見ていない。
オーディオ関係の雑誌から、これほど遠ざかったのは初めて、といえる。

離れてみて、オーディオ雑誌がなくても、オーディオは楽しい、という、
至極当り前のことを実感している。

おもしろいオーディオ雑誌を読みたい、という気持は依然としてあるけれど、
オーディオ雑誌から離れても、何が変ったのだろうか、という気持が強くなってもいる。

ほかの人はどうなんだろうか。
定期購読している人は、発売時期には自宅に送られてくるから、読んでいる、という人、
書店が買うという人のなかには、私と同じように序店から足が遠のいてしまった人もいることだろう。

こう状況下だからこそ、オーディオ雑誌があってよかった、という人、
オーディオ雑誌がなくても、何も変らなかった、と感じている人、
いろんな人がいるはずだ。

今年はオーディオショウのほとんどが中止になっている。
オーディオショウから離れた一年といえる。

これでインターナショナルオーディオショウが中止になれば、
ほぼオーディオショウは開催されなかった、ということになる。

オーディオショウから離れた一年は、
私にとってのオーディオ雑誌と同じように、特になくてもいいや、
なくてもオーディオは楽しい、と思う人が出てくることだろう。

そんなふうに感じてている人は、
誰のためのオーディオショウなのか、と考えるかもしれない。

Date: 5月 22nd, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その21)

新型コロナの感染者数は落ち着きを、いまのところは見せ始めている。
夏ごろには一時的な収束となっても、終息とはならないはずである。

来年の第二波に備えておく必要はある。
となると11月下旬開催予定のインターナショナルオーディオショウはどうなるのか。
開催できる可能性はある、と思う。

開催できた、としても、例年のような運営のままでは、
無防備となるはずだ。

今年はほぼすべてのオーディオショウが中止になっているだけに、
インターナショナルオーディオショウが開催されれば、多くの人が訪れるのではないだろうか。

いままで以上かもしれないし、
用心して今年は行かない、という人もいるだろうが、それでもかなり混むことは予想できる。

しかもブースによっては、これまでも隙間なく人がいる、というのは珍しくなかった。
人が多すぎて、ブースに入るのを諦めたことは、
行ったことのある人ならば何度か体験しているはず。
今年は、というか、これから先は、このままでは、あまりにも無防備すぎる、としかいえない。

ソーシャルディスタンスの確保は、インターナショナルオーディオショウでも必要とすべきだ。
2mとまではいかないまでも、1mぐらいの距離を保って、ということになると、
ブースに入れる人の数は限られてしまう。

かなりスカスカのなかでのプレゼンテーションということが求められるのではないだろうか。
その場合、どうやって入場制限をするのか。

ブースに入る人だけを制限したところで、あふれた人たちは廊下にたむろすることになる。
それでは意味がなくなる。

会場全体の入場制限ということになるのだろうか。
では、どうするのか。
事前に予約しての来場ということになるのか。
それも午前と午後で、来場者の総入れ替えを行うようになるのかもしれない。

とはいえ会場となる東京フォーラムの構造上、
そこまでの入場制限を実施するのは、かなり大変なことになるとは思う。

無理なことはやらない。
入場制限はしない、ということになるのだろうか。

話し合いはなされているはずだ。
どういう決断を下すのだろうか。

Date: 5月 21st, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その20)

1984年にでたカルロス・クライバーの、
バイエルン国立管弦楽団とによるベートーヴェンの交響曲第四番は、
ライヴ録音ということもあって、最後に聴衆のブラボーもそのままおさめられている。

演奏が終って、すぐに発せられるブラボーではなく、
少し間があってのブラボーだった。

おそらく若い男性なのだろう、感極まってのブラボーであり、
だからということもあって叫び声でも掛け声という感じでもなかった。

好ましい印象のブラボーだった。

こういうブラボーは、実際の演奏会ではまずない。
いつのころからか、クラシックのコンサートでは、
誰よりも早くブラボーと叫びたい人が、必ずといっていいほどいる。

100m走のスタートダッシュを極めるかのような感じでのブラボーがある。
よくいわれているように、
最後の音の余韻が残っているのに、ひときわデカイ声でのブラボーには、
閉口している人は多かったから、何度となく、いろんなところで、
ブラボーについての否定的な意見が出てきていた。

すみだトリフォニーホールが、
7月開催予定の公演についてのお知らせを公開している。

新型コロナ感染予防として、いくつかのことが挙げられている。
そのうちの一つに、こうある。
     *
「ブラボー」等の掛け声は禁止とさせていただきます。
     *
英断だ。
私だけでなく、ブラボーにうんざりしていた人は、みなそう思うはずだ。

いまのところ7月の演奏会だけのようだが、
ぜひとも8月も9月も、ずっとずっとブラボー等の掛け声は、禁止のままであってほしい。
そしてすみだトリフォニーホールだけでなく、
ほかのホールにも波及してほしい。

Date: 5月 17th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その19)

コロナ禍によって、次々とオーディオショウが中止になっている。
ショウ雑感というテーマなのに、今年はコロナ禍雑感になってしまっている。

先日、facebookの投稿で知ったのだが、
JELCO 市川宝石株式会社が、4月から休業しているだけでなく、
どうも廃業するようだ、とのことだった。

海外のオーディオ関係のサイト、What Hi-Fi?では、
五日ほど前に記事になっている。

JELCOのサイトは、こうなっている。
     *
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、JELCO製品の受注は在庫限りとさせていただきます。また、当分の間生産を見合わせ製造ラインを休業致します。ユーザーの皆様・関係者の皆様におかれましては、ご不便をお掛けいたしますが、ご理解賜りますよう宜しくお願いいたします。
     *
廃業なのかどうかは、いまのところはっきりしない。
けれど休業がしばらく続くのは事実である。

What Hi-Fi?の記事にもあるように、
ラックスのアナログプレーヤーに搭載されいてるトーンアームは、JELCO製だし、
OEMがメインのメーカーなのだから、単にJELCOブランドの製品がなくなるだけではすまないはず。

Date: 5月 15th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その18)

誰のためのオーディオショウなのか。
コロナ禍でいくつものオーディオショウが中止になっている。
これから先、さらに中止になる可能性もあるだけに、
この機会に、きちんと考えてみるのもいいのではないだろうか。

オーディオマニアのため、なのか。
私の周りの熱心なオーディオマニアは、行く人もいればまったく行かない人もいる。

私はずっと行かなかった時期がある。十年くらいまったく行かなかった。
行けば楽しい、とは思っている。

それでも、一昨年あたりから、そろそろ行くのをよそうかな、と思い始めてもいる。
天気が悪かったりすると、今日はやめた、と思う。

どうしてなのか、と考える。
熱気が薄れてきているような感じを、毎年、少しずつ感じている。

出展社のスタッフによるプレゼンテーションでも、
熱いおもいが伝わってこない、と感じることが増えてきた。

仕事だから、やっています──、
そんな人が増えてきているように感じているのは私だけなのか。

話していることも、
オーディオ関係のウェブサイトや雑誌で読んだことのくり返しばかりだと、
音を聴く前に、もういいや、という気持がいっぱいになる。

きちんとやっているところ、
なにかが伝わってくるところはある。

でも、そうでないところのほうが、いまでは多いのではないのか。

こんなふうに考えていると、
オーディオショウは、出展社のため、とも思えなくなってくる。
となると、オーディオ評論家のためなのか。