岡俊雄氏のこと(その1)
私がインターネットに接続し使い始めたのは1997年。
このころはまだ検索が、いまほどのレベルに達していなかった。
いくつかの検索サイトを使っても、探しているサイトになかなかたどり着けなかったし、
なぜ、このキーワードで検索して、検索結果の順位を見ては、おかしいだろう、と思うことはしばしばあった。
それはGoogleが登場するまで、あまり改善されなかったように感じていた。
Googleによる検索が完璧とはまだまだいえないし、改善してほしいところはあるものの、
その検索結果は感心することもある。
インターネットがあるところまで普及したおかげで、
1997年とは比較にならないほど、多くの情報が得られるようになった。
調べものをするときも、本を開く時間よりもインターネットに接続している時間の方が長くなっている。
本は、しかも所有していない本に関しては、
その本自体を探しにいかなければならない。
自分が求めている情報が、どの本に載っているのかがはっきりしていればまだいい。
けれど、たいていはどの本に載っているのか、まずそのことをから探していかなければならない。
だから、ほんとうに楽になった、と思えることが多くなっている。
しかもいまでは必ずしもパソコン(Mac)の前に坐る必要もなくなってきている。
iPhoneやiPadで検索する時間が増えてきている。
外出先からでもすぐに検索できる。
オーディオに関する情報も1997年とは比較にならないほど多くのことが、
インターネットにはいまではある。
しかも検索してもわからないことでも、
twitter、facebookなどのSNSで質問すれば、的確な答・情報が返ってくることもある。
それが当り前のことのようにおもえてきて、
このことのほんとうの有難みをつい忘れそうにもなる。
そして、もうひとつおもうのは、いま岡先生が生きておられたら、
インターネットをもっとも積極的に使われていたはず、ということだ。