広告の変遷(を見ていく・その1)
広告は興味深い。
ことオーディオの広告だけに話を絞っても、まとめて大量の広告を見ていくと、
それらの広告が掲載されていたオーディオ雑誌を発売時に買って読んでいたときには、
気がつかなかったことが目に入ることもある。
その意味で、広告は資料としての価値も高い。
私のもうひとつのブログ、the Review (in the past)は、基本的に文章だけである。
ここで公開しているオーディオ機器の多くを、
型番を見ただけで、どういうモノたったのかを思い出せる人にとっては、これだけでも充分だろうが、
そうでない人も大勢いる。
思い出せる人にとっても、写真やスペック、価格があれば、もっと鮮明に当時のことを思い出せるし、
それだけ資料的価値も増してくる。
それはわかっていたけれど、ただオーディオ機器の写真をスキャンして、スペックをまとめるのは、
必要なことではあっても作業としては面白くなく、ただしんどいだけである。
しんどいのはかまわないけれど、それだけだと長続きしないはわかっている。
もう少し違ったことがやれないだろうかと思っていた。
一昨年ある人からスイングジャーナルをほぼ10年分いただいた。
他のオーディオ雑誌もスイングジャーナルほどではないけれど一緒にはいっていた。
最初はスイングジャーナルに掲載されたレコード会社の広告をなんとか残せないものかと考えた。
とりあえず一冊スキャンしてみよう、ということで、スイングジャーナルをばらしていった。