Date: 3月 15th, 2013
Cate: 広告
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広告の変遷(その1)

オーディオ雑誌には、記事と広告がある。
広告のまったく載らないオーディオ雑誌は、いまのところない。

その広告を必要悪だと捉えている人もいる。
雑誌は広告がある程度のページ数掲載されることによって、
その分だけの広告収入があるからこそ、雑誌の値段は抑えられている。
広告がまたく入らずに雑誌をつくれば、いまのような価格では到底無理になるから、
広告は必要悪だ、という考え方である。

たしかに広告の存在が雑誌の値段をある程度抑えているのは事実である。
でも必要悪ではない、と私は思っている。

ごく一部の広告は、必要悪という意味をこえて、
なぜ、こんな広告を、このオーディオ雑誌は載せるのだろうか、と、
その出版社の広告営業部の見識を疑いたくなることがないわけではないが、
それでも良質の広告は、雑誌にとって必要なものである。

広告を必要悪、さらに値段は高くなってもいいから広告なんていらない、とまで考えている人にとっては、
オーディオ的に表現すれば、記事は信号(情報量)であり、広告はノイズということになろう。
雑誌における記事と広告の比率は、つまりS/N比ということになる。

広告の占める割合が多くなれば、それはノイズが増えることであり、S/N比は低下する。
広告が少なくなればなるほどS/N比は高くなっていく。

こんな捉え方もできるわけなのだが、
果して広告は雑誌においてのノイズなのだろうか。

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