Date: 3月 15th, 2013
Cate: トーラス
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同軸型はトーラスなのか(続×八・JBL SA600)

たとえばEMTのカートリッジをEMTのプレーヤー内蔵のイコライザーアンプを通さずに、
単体のカートリッジとして使い、スピーカーがJBLであれば、
逆相と逆相がシステムの中にふたつあるため、結果としてトータルの極性は正相となる。

これだけだったらシステム全体の極性に神経質になることはない。
けれど実際には、MC型カートリッジに必要となる昇圧トランス、ヘッドアンプの中にも反転型、
つまり入力と出力の位相が反転(つまり逆相)となるモノが、少なくない。
そうなると逆相がシステム内に3つ(奇数)存在するとなると、トータルでは逆相となる。

この場合、MC型カートリッジなので、EMTのカートリッジのようにシェル一体型でなければ、
シェルリードの接続のところで極性を反転させればいい。

ただ逆相カートリッジと思われているモノでも、
ロットにより正相であったり逆相であったりすることもある。
EMTのコンシューマー版といえるトーレンスのMCHが、そうだった。
こうなると、正相なのか逆相なのかは製品知識で判断するのではなく、
耳で判断するしかない。

EMTもトーレンスのシェル一体型なのでシェルリードで極性を反転させることはかなり困難だが、
トーンアームの出力ケーブルのところで反転させることは可能だ。
ハンダ付けをやりなおす手間は必要となるけれども。

MC型カートリッジであれば、このように極性を反転させて正相とすることが可能だが、
MM型カートリッジとなると、そうはいかない。
逆相型のカートリッジはMC型だけではなく、MM型、MI型などにも存在する。

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