Date: 3月 14th, 2013
Cate: トーラス
Tags:

同軸型はトーラスなのか(続×七・JBL SA600)

JBLの、以前のスピーカーのように逆相仕様になっているスピーカーを鳴らす際に、
システム全体を正相として鳴らすには、どこかで位相反転を行うことになる。

よく、この正相・逆相の話をすると、
どうも左右チャンネルで位相が異っていることと勘違いされる方もまれにいる。

左右チャンネルのどちらか片チャンネルの極性を逆にする。
そうすれば左右チャンネルの極性は揃わなくなる。
仮に左チャンネルが正相だとすれば、右チャンネルが逆相になり、
こうなればまともなステレオ再生は無理である。

このことと、いまここで書いている正相・逆相とは話が違う。
あくまでもここでは、左右チャンネルの極性は揃っていて、
システム全体が正相なのか逆相なのか、ということである。

アナログディスク再生の場合、
針先が外周方向に振れたときにプラス側の信号がカートリッジで生じ、
そのときスピーカーの振動板が前に出れば、システム全体は正相ということになる。

JBLの以前のスピーカーでは、カートリッジの針先が外周に振れたとき、
つまり正面から見て針先が右方向に動いたとき、スピーカーの振動板は後にひっこむわけである。

JBLのスピーカーは逆相ということは広く知られていたけれど、
実はカートリッジの中にも、意外なほど逆相仕様のモノはある。
有名なところではEMTのカートリッジがそうである。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]