Posts Tagged スーパートゥイーター

Date: 12月 20th, 2009
Cate: ワイドレンジ

スーパートゥイーターに関して(続々余談)

底面開放型に関することで、感心するのはもうひとつあって、
それはエンクロージュア下部のカーテンの存在である。

底面開放型もしくは底面にバスレフポートがあるスピーカーでは、
とうぜんここから高域成分がもれてくるわけだが、
ベイシーのスピーカーのようにカーテン状のものがあると、
うまいぐあいに高域成分は吸音されていることだろう。

底面開放型であることを隠すためのカーテン状のものを下げられたのかもしれないが、
結果的には、音の面でもうまいやり方だと思う。

底面開放型を採用する場合、カーテンのアイディアもいっしょに使いたい。
もちろん見映えをどう処理するかは考えなくてはならないけれども。
アルテック604-8G用のエンクロージュアで、底面開放型か、底面にスリットをいれてみるかもしれない。

Date: 9月 14th, 2008
Cate: ワイドレンジ

スーパートゥイーターに関して

ちょっとしたブームの感もあったスーパートゥイーターの増設。
低域のレンジ拡大に比べると、手軽な印象のある高域のレンジ拡大だが、
スーパートゥイーターの導入で、すこし書きたいことがある。

スピーカー・エンクロージュアの天板は、音にかなり影響する。
大半のスピーカーでは、天板の面積は、他のフロントバッフルや側面にくらべて小さい。
しかも聴取位置から、背の高いスピーカーだと死角になっているにもかかわらず、
天板の鳴りをちょっと変えると、すぐさま音の変化としてあらわれる。

ためしに何でもいいので、天板の上に乗せてみて聴いてみてほしい。
もちろんそのとき、左右のスピーカーの天板に置くものは同一で、同じ場所に置く。
やわらかいもの、硬いもの、重いもの、軽いもの、
それらをどこに置くかで天板の鳴り(振動モード)が変化する。

スーパートゥイーターを導入される方の多くは、メインスピーカーの天板に置かれるだろう。
このとき、スーパートゥイーターを接続せずに、
天板に上に置き、置いた音と置く前の音をしっかり確認してほしい。
それからスーパートゥイーターの位置をあれこれ変えてみる。
その音の違いに驚かれる人もいるだろう。

それらの確認をした上でスーパートゥイーターを接続してほしい。

スーパートゥイーターを天板に置くことで、
天板の鳴りを変化させていることに気づいてほしいから、である。

それから、スーパートゥイーターの磁気回路から出ている漏洩磁束が、
メインスピーカーのスピーカーユニットの磁気回路に影響を与えてもいる。
もちろん、反対にメインスヒーカーのユニットの漏洩磁束が、スーパートゥイーターにも影響している。

音は、このように複数の要素が絡み合って、変化していく。