QUAD・ESLについて(その19)
目の前にオーディオのシステムがある。
パワーアンプは? ときかれれば、「これ」と指さすわけだが、
スピーカーシステムから見たパワーアンプは、そのスピーカーシステムの入力端子に接がっているモノである。
つまりパワーアンプとともに、スピーカーケーブルまで含まれることになる。
そしてスピーカーユニットから見たパワーアンプは? ということになると、どうなるか。
スピーカーユニットにとってのパワーアンプとは、信号源、駆動源であるわけだし、
スピーカーユニットの入力端子に接がっているモノということになる。
つまりスピーカーユニットにとっての駆動源(パワーアンプ)は、
パワーアンプだけでなく、ネットワークまで含まれた系ということになる。
ということは、パワーアンプの出力インピーダンスに、
ネットワークの出力インピーダンスが関係してくることになる。
このネットワークの出力インピーダンスということになると、
6dB/oct.カーブのネットワークよりも、12dB/oct.仕様の方が有利となる。