Date: 12月 18th, 2012
Cate: SME
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SME Series Vのこと(その4)

SMEのSeries Vに関しては、絶賛を惜しまない。
Series Vは完成度の高いトーンアームである、からが、その理由だけではない。

1985年からいまだに現役のトーンアームとしてつくり続けてくれていることも大きい。

オーディオに関心をもちはじめた1976年は、
いまほど円高ではなかった。数年後に円高が進んでいくけれど、
まだまだ輸入オーディオ機器は、非常に高価だった。

JBLの4343もペアで約150万円していた。
マークレビンソンのLNP2が118万円していた。
いまのように長期のローンもまだなかった。
おまけに私はまだ中学生。
いつかは4343、いつかはLNP2と思っていても、そう簡単に手に入れられるわけではない。

それこそ高校に行き、大学に行き卒業して就職して……、
そうやって手に入れるオーディオ機器であり、それには最低でも10年は必要だろうな、と漠然と思っていた。

実際はどちらも購入しなかったわけだが、
仮に10年後の購入を目ざしてがんばったところで、
10年後の1986年には4343もLNP2、どちらも現役の製品ではなくなっていた。

4343、LNP2に限ったことではない。
4343、LNP2よりもずっと高価なのに、短期間でなくなってしまうモノも少なくない。

欲しい、と思い購入を決意して、そこに向ってひたすら頑張っても、
かなう前に目的のオーディオ機器が消えてしまっている……。

Series Vは27年間、いまだに現役のオーディオ機器である。
これはほんとうに素晴らしいことである。
倍近い価格に値上がりしたとはいえ、Series Vの購入を決意した人は手に入れられる。

しかも、いまも最高のトーンアームである。
だからSeries Vに関しては、いささかも絶賛を惜しまない。

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