オーディオにおけるジャーナリズム(その27)
たとえば早瀬さんは、どうしても言いたいことがあって、
編集部に電話してきたことがきっかけである。25年前のことだ。
私は、編集部に、こんな企画をやってほしいという手紙を、
何通も送っていたのがきっかけで、28年前のことだ。
早瀬さんは、それで「ベストオーディオファイル訪問」に登場することになり、
井上先生の使いこなしの記事に、読者代表として、原本薫子さんとともに誌面に登場された。
私はというと、「面白いヤツがいる」ということで、編集部からある日、「遊びに来ませんか」という電話をもらい、
ほいほい出かけていったら、「働かない?」と誘われたわけだ。
早瀬さんも私も、ステレオサウンド編集部に、言いたいことがあった。
それを黙っていることができず、電話なり手紙で伝えたことで、ステレオサウンドと関わりをもつことになり、
早瀬さんと私も知り合うことになる。来年の6月で、知り合って25年になる。
私たちは、いわば意思表示をしたわけだ。