Date: 8月 21st, 2012
Cate: 日本の音
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日本のオーディオ、日本の音(その1)

最初のオーディオシステムは、すべて国産だった。
その当時欲しいスピーカーシステムはいくつもあったけれど、私の同じ世代の方ならば同じだと思うが、
高校入学の祝いとして親にオーディオを一式揃えてもらった人は少なくない、というよりも、
きっと多いと思う。
しかも予算もそう大きくは変らないだろう。

その限られた予算の中では海外製のスピーカーはどうしても無理だった。
急激な円高による輸入オーディオ機器の値下げは、残念なことでもありタイミングの悪いことに、
数ヵ月ほど先のことだった。

ステレオサウンドに円高差益還元として輸入オーディオ機器の値下げ情報が載った時、
KEFのModel 103がここまで安くなったのか……、あとすこし早ければ103にできたのに……、と思った。

悔し紛れで書くわけでもないけれど、最初のスピーカーシステムはデンオンのSC104。
デンマーク・ピアレス社のスピーカーユニットを搭載したブックシェルフ型。
スピーカーユニットからすべて国産でまとめあげられたスピーカーシステムとは、少し違う。
こんなことを心の中でつぶやいていたこともあった。

最初に購入した海外製のオーディオ機器は、
これもまた同世代の人と同じようにカートリッジである。
エラックのSTS455Eが、私が最初に購入した海外製のオーディオだった。
STS455Eは、わりとすぐに購入した。
だからすべて国産のオーディオ機器でレコードを聴いていた時期は3ヵ月ほどだった。

それ以降、国産のオーディオ機器だけで揃えたシステムを自分のモノとしたことはない。
一部に国産のオーディオ機器がはいることはあっても、スピーカーシステムはSC104以降はずっと海外製。
唯一の例外はサブスピーカーとして購入したテクニクスのSB-F01だけである。

そういう私が、いまごろになって、国産のオーディオ機器のみで組んだシステムが欲しいな、と思うようになった。
アナログディスク再生ならばカートリッジも、プレーヤー関係のアクセサリーもすべて国産にする。
アンプ、スピーカーシステムはもちろん、ケーブルももちろん国産のみを使う。
スピーカーシステムはユニットは海外製を使用したモノではなく、ユニットからそのメーカーで開発したモノ。

ただ、あまり大袈裟になるシステムは求めていない。
とはいっても本気で好きな音楽を聴けるだけのシステムが、
日本のオーディオ機器だけでまとめあげられる可能性を感じている。

ただ残念なのは、現行製品だけで組むことは、まず無理だということ。
でも過去の日本のオーディオ機器ということであれば、候補はいくつもあがってくる。
使いこなしていく自信はある。

そういえば、使いこなしの「こなし」は「熟し」と書く。
使い熟し、となるわけだ。
つまりは、私の中にも、すこしは熟したものが出てきはじめことが、その理由なのだろうか。

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