Date: 6月 29th, 2009
Cate: 黒田恭一
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黒田恭一氏のこと(その6)

試聴・取材が終了したあとは、次の日の試聴の準備でとりかかる。
まだ編集部で働きはじめて4ヵ月目ぐらいだったころだから、
片付ける前に「これを聴かせてください」とはなかなか言いにくい。

だから午前中の試聴が終り、午後の、アクースタットの試聴を準備をしてすぐに食事に行き、
これまたすぐに試聴室に戻ってきて、
「黒田先生たちが戻ってこられるのは、もう少しかかるだろう……」、
ならば聴きたいレコードを一枚だけなら聴くだけの時間は十分にある……、
そう判断して、アクースタット(というよりもフルレンジユニットのコンデンサー型スピーカー)で、
そのころ、とにかくいちどは聴いてみたかったシルビア・シャシュのレコードをかけたのだった。

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