Date: 11月 28th, 2011
Cate: ユニバーサルウーファー
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スーパーウーファーについて(その18)

一部では、菅野先生の低音再生へのアプローチは、
そのほとんどがグラフィックイコライザーの調整だと思われている方がいる。
たしかにグラフィックイコライザーを積極的に活用されているのは事実だが、決してそれだけではない。

そうやって築き上げられた「低音」のうえに、JBLの375+537-500だけでなく、
ジャーマン・フィジックスのDDD型ユニットがのることになったのが数年前のこと。

それまでの菅野先生のJBLの3ウェイのシステムの中心は、
視覚的にも375+537-500だと、私は思ってきた。そう思われている方も少ないと思う。
ウーファーはこれまでにも書いたように変遷がある。
しかし中域に関しては375+537-500のままである。
ほんの一時期、375を2445に換えられたことがあったが、すぐに375に戻されている。

そういうこともあって375+537-500が中心であって、
あくまでも低音的に関しては375+-537-500とのつながり、相性ということを重視しながら調整されてきた、
とそう思い込んでいたわけだ。

それが間違っていたことに気づかされたが、DDD型ユニットの導入である。
もし菅野先生が、375+537-500を中心にシステムをまとめあげてこられていたのであれば、
同じ低音域の上に、375+537-500とはまったく異るスピーカーユニットのジャーマン・フィジックスをのせて、
うまく鳴るはずがない、からだ。
ところが、菅野先生のリスニングルームでは、低音的はまったく同じなのに、
JBLのシステムとしても、ジャーマン・フィジックスのシステムとしても、実に見事に鳴っている。

もちろんジャーマン・フィジックスの導入に当っては、さらなるチューニングをされているはずだ。
それでもジャーマン・フィジックス用に新たな低音域を用意されたわけではない。

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