岩崎千明氏のこと(その5)
こうやって書いていて、後悔していることがある。
2002年、インターナショナルオーディオショウの会場で、
朝沼予史宏さん(というよりも、私にとっては沼田さん)と、すこし立ち話をしたときに、
岩崎先生のことについて、「今度を話をきかせてください」とお願いした。
その時期は、オーディオ関係の仕事をしている人にとっては忙しいだけに、
年末にでも、お互いの都合を合わせて、ということになった。
そろそろ沼田さんに連絡しようかと思っていた12月、たしか雪が降っていたように記憶している。
午前中、菅野先生のところに伺っていた。
そのとき、菅野先生から沼田さんが、未明に亡くなられたことをきいた。
菅野先生もショックをうけられていた。
一部の人たちは、誤解している。
菅野先生が、どれだけ朝沼さんの実力を高く評価されていて、期待されていたのかを、
その人たちは知らないのだろう。
何ひとつ確認もせずに、ただ表面的な事実やウワサだけで、口さがない人たちは、あれこれ言う、
ときにはネット上に、匿名で書いている。
このことは、もういいだろう。
沼田さんと、岩崎先生の話をしたかった、話をききたかった……。