Date: 5月 26th, 2009
Cate: 岩崎千明
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岩崎千明氏のこと(その4)

パラゴンを購入されたのは、1975年夏。
パラゴンの導入によって、それまでのメインスピーカーだったハークネスは、
低音のみで使われ、オリジナルの175DLHから、
エンクロージュアの上に置かれた2440と2397の組合せに変わっていく。

ハークネスは1967年に購入されている。
620Aも、パラゴンと同じ年に購入されている。
「オーディオ彷徨」に「永年の夢、まさに二六年もの夢がかなって手元に置いた。
だから604-8Gを聴くときは僕は二六年前のようなマニアになれるのだろう。」とある。

「僕は二六年前のようなマニアになれるのだろう」、
オーディオ機器への想いが、ここにある。

最新のオーディオ機器を手に入れるとき、こういう喜び、想いは味わえない。

翌76年、アメリカ建国200周年の年に、
当時20代だった岩崎先生にとっての憧れのスピーカーだったハーツフィールド、
つづけてエレクトロボイスのパトリシアンIVも入手されている。
パトリシアンIVも、発表は1955、56年である。

晩年の数年間は、1950年代のオーディオ機器を憑かれたように集められている。

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