妄想組合せの楽しみ(その50)
クリスティアン・ティーレマンが、いまもっともベートーヴェンの交響曲を聴きたい指揮者である。
なのにCDではフィルハーモニアを指揮した、1996年の第5番と7番だけしかない。
今年初めにインターネット・ラジオ局で聴くことができたウィーン・フィルとのベートーヴェンは、
ほんとうに素晴らしかった。
けれどCDはいっこうに発売されず、6月にDVDとBlu-ray Discが出た。
続いてCDが出るのかと待っているのだけれど、おそらく出ない可能性の方が高いようだ。
となると、ティーレマン/ウィーン・フィルとのベートーヴェン全集は映像つきのものを買うことになる。
テレビのない生活が、テレビのあった生活よりも10年以上長くなっている私にとって、
DVDの音楽モノを観る時は、Macでヘッドフォンを使っての視聴だった。
でもティーレマン/ウィーン・フィルとのベートーヴェン全集だけは、
CDがでない可能性が高いだけにそういうわけにはいかなくなる。
ティーレマン/ウィーン・フィルのDVDなりBlu-ray Discを購入したとしても、
最初だけは映像つきで視聴しても、2回目以降は音だけ、となるはず。
だからホームシアターや本格的なAVシステムを組もうと考えているわけではない。
あくまでも、DVDなりBlu-ray Discの音声信号領域に記録されている音楽をきちんと再生したい、ということである。
となると、いまここで考えている組合せには、すこし積極的にこのことを考えてみたい。