Date: 4月 4th, 2026
Cate: 戻っていく感覚
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My Favorite Things(カセットデッキ篇・その1)

私が中学生、高校生だったころ、生録もブームになっていた。
音楽だけがその対象ではなく、その頃まだ走っていた蒸気機関車の音なども、生録の対象となっていた。

電源が確保できるところならば据置き型のテープデッキを担いで行く人もいたようだが、
蒸気機関車の音を録るのであれば、電池駆動のポータブル型デッキとなる。

ブームなのは知っていても、近くでそういう機会はなかったし、マイクロフォンも用意しなければならないし、
ポータブル型デッキを持っていたわけでもない。

そうなると録音の対象は、エアチェックしかない。
テープデッキは録音済みのミュージックテープを購入して聴くためか、
FM放送を録音(エアチェック)してのモノ。自然とそうなっていた。

当時はオープンリールのミュージックテープはいくつか出ていたが、10代の学生が買える価格ではなかったし、
2トラ38のオープンリールデッキを持っているわけでもない。
いつかは──、と思うだけだった。

カセットテープのミュージックテープは何本か持っていたが、同じ内容のLPと比べると、音質面で満足できるとはいえなかったし、
それにLPよりも高かった。

プレスで大量生産可能なLPと、高速ダビングとはいえ、プレスよりもずっと時間がかかるコピー工程ゆえ、多少高価になるのは理解できても、
そう多くはない小遣いをやりくりしてとなると、ミュージックテープに手は伸びない。

そうだったのだ、あのころのカセットデッキは私にとってエアチェックのためのオーディオ機器だった。

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