Date: 10月 7th, 2025
Cate: ステレオサウンド
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ステレオサウンド 236号(その3)

菅野先生時代の「ベスト・オーディオファイル」は、64号から始まっているから、CD登場前夜といえる。
64号は1982年9月発売、CDは10月に登場している。

このことも「ベスト・オーディオファイル」をまとめて読んでいくと興味深く感じられる。
少しずつ「ベスト・オーディオファイル」のリスニングルームにも、CDプレーヤーが導入され、登場するようになっていく。

当時はそんなふうには思いもしなかったが、いま振り返ると、なかなかの資料でもある。

無理を承知でいえば、十四年間続いた「ベスト・オーディオファイル」を全てまとめたムックを出してほしいと思うくらいだ。

そんな「ベスト・オーディオファイル」を楽しみに読んできた人にとって、236号の特集は、どうだったろうか。

物足りなく感じた人もいるように思う。
236号だけで終ってしまうのであれば、物足りなさを感じるし、もったいないとも思う。

毎号連載しろとは言わないし思わないが、定期的にやっていくことが大事だと思うからだ。

236号だけで終ってしまえば、別項「管球王国の休刊」で書いている傅 信幸氏の同軸型スピーカーの試聴記事と同じでしかない。
あと一歩の踏込みがあれば面白くなるのに、その一歩に気づかないのか、
気づいているのに、あえてやらないのか。

そのへんの事情は知らないが、236号の特集は一号限りなのか、それとも続きが読めるのか。

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