598というスピーカーの存在(その38)
598戦争といえた時代の国産スピーカーシステムは、何を目指していたのだろうか──、
といまになっても考える時がある。
(その37)で、ステレオサウンド 44号での、井上卓也、山中敬三、両氏の新製品紹介での対談を引用したが、
これを読み返して、ふと浮かんできたのは、
ブロイラースピーカー、ブロイラーオーディオだった。
スピーカー、オーディオの前に、ブロイラーというひどい言いぐさだな、と自分でも思いながらも、
この時代の598スピーカーは、ブロイラースピーカーと呼ばれてもおかしくない。
この時代の598スピーカーを知らない世代には、
ブロイラースピーカーと言った方が、通じやすいかもしれない。
同時に、この時代の598スピーカーだけに当てはまることだろうか。
ハイエンドブロイラースピーカー、ハイエンドブロイラーオーディオ、
そんな影があるように感じるし、濃くなってきているような気さえすることもある。
REPLY))
It’s fascinating how the term ‘ブロイラー’ is used to describe the 598 speakers. It really paints a vivid picture of the frustrations and challenges in the industry at the time. I wonder if the industry’s shift toward ‘high-end’ systems nowadays has eliminated those initial hurdles or simply created new ones?