audio wednesday (next decade) – radio sessionを終えて(その4)
結線を終えて鳴ってきた音は、前回のチェック時の音とは、
当然のことながらずいぶん違っていた。
とはいってもチェック時に少し鳴らしただけで、
それ以前は、かなり久しいこと鳴らしていなかっただけに、
気にならないところがないわけでもなかった。
だからといってスピーカーそのものは置き場所をかえたり、
振りを調整したりはできない。
それにそんな細かな調整をせずに、
鳴ってくる音をそのまま受けとめたいという気持もあった。
とにかくしばらく鳴らして、その後にネットワークの高域のレベルを一段上げ、
マランツのModel 7のトーンコントロールで高域を一段下げる。
片方は上げて、もう一方では下げるのであれば、
どちらもフラットでもいいのでは? と思われるかもしれないが、
実際あれこれやってみると、このポジションが良かった。
とはいえ、アンプがかわり、さらに鳴らし込んでいくと、
この辺はまた変ってくるだろうが、
今回は今回である。
10月は陽が落ちるのが早い。
音が落ち着いたところで、いくつかのアルバムを聴いているうちに、
周りは暗くなっていた。
この部屋からは庭が見える。
暗くなっていくなかで聴くフルニエのバッハの無伴奏のチェロ組曲は良かった。
MQAで聴いていた。