MQAのこれから(とTIDAL・その12)
ソーシャルメディアを眺めていると、Qobuzが始まったら、
他のストリーミングサービスは解約するとか、
TIDALよりもQobuzのほうが音がいい、とか、そういった書き込みがけっこうある。
どこのストリーミングサービスの音がいい──、
そのことにあまり関心がない。
TIDALとQobuzを比較試聴して、どちらがいいとか悪いとか、
そういったことを決めつけて、どちらかに絞る必要があるだろうか。
MQAを積極的に評価している私にとっては、TIDALはなくてはならない存在だし、
Qobuzにももちろん興味がある。契約するつもりだし、TIDALを解約するつもりもない。
聴ける音楽の幅がひろがれば、それでいい。
だからどちらも利用すればいいのではないか。
なぜ、どちらかに決めて絞る必要があるのか。
月々の使用料金が一万円を超えるとかならば、どちらに絞るということもわかるが、
TIDALはいま円安で三千円ほど、Qobuzはもう少し安い。
二つあわせても五千円を超えない。
来年にはQobuzが本格スタートになるわけで、
そうすれば、ようやく日本もストリーミング元年を迎えるのかもしれない。
そうなってほしい、と思うし、
TIDALも始まってMQA元年を、日本もようやく迎えられるようになってほしい。