STUDER A101 + Pass DIY BA-3(その10)
M50とは、スペンドールのパワーアンプのことで、
BC1Aのアクティヴ型用のアンプである。
BC1Aとは、いわゆるBCIIのこと。
M50搭載のBC1Aの音は聴いていない。
けれど、これはD40のパワーアップ版ではないのか。
D40は型番が示すように40W+40Wである。
M50は50Wの出力を持つ。
M50の回路図はないのか。
すんなり見つかった。
おそらくD40も同じ回路構成だと思われる。
D40は1977年に登場しているが、当時のアンプの回路構成と比較すると、
かなり独自路線の回路といえる。
初段は、この時代のアンプは差動回路を採用しているアンプがほとんどだった。
ほぼすべてといっていいかもしれない。
M50は違う。それから出力段が一般的なエミッターフォロワーではなく、
コレクターフォロワーになっている。
定電圧回路は電圧増幅段だけでなく、出力段へも電源を供給している。
この定電圧回路もシリーズ型でありコレクターから出力を取り出している。
QUADの44と同じように、である。