ジャーマン・フィジックス HRS130(とベストバイ・その1)
いま日本に輸入されているジャーマン・フィジックスの製品は、
HRS130、一機種のみだ。
HRS130の価格は、サテン仕上げが4,180,000円、ハイポリッシュ仕上げが4,620,000円、
カーボンファイバー仕上げが4,950,000円(いずれもペア、税込みの価格)。
HRS130とほぼ同価格のスピーカーシステムとして、B&Wの802 D4がある。
すでに2023年1月11日からの値上げが発表になっているが、
HRS130も来年になると値上りするかもしれないので、
ここでは現時点(2022年12月)の価格を挙げておく。
802 D4も仕上げによって価格は違う。
ローズナット、サテン・ホワイト、ウォールナットが4,114,000円、
グロス・ブラックが4,356,000円(いずれもペア、税込み)。
明日発売のステレオサウンド 225号のベストバイでB&Wの802 D4は高い評価だろう。
HRS130はベストバイになっているとは思うが、何人が星を入れているのか、
どのくらい集まっているのかは知らない。
802 D4ほどは星を獲得していないはずだ。
それに802 D4が試聴できる販売店の数はそこそこあろう。
HRS130が試聴できる販売店となると、いまのところないのではないだろうか。
期間限定の試聴会はいくつかのオーディオ店で行われていても、
そこに行けばいつでも聴けるというわけではない。
東京でも、HRS130を常設しているオーディオ店はないはずだ。
ブランドの知名度もかなり違う。
ジャーマン・フィジックスは別項で書いているように、
十年ほど日本での取扱いはなかったのだから、より違いは大きくなっている。
つまり日本での販売台数は802 D4が上のはずだ。
かなりの差があるように思う。
HRS130と802 D4、
どちらがベストバイなスピーカーシステムといえるのか。