日米ヒーローの造形(その5)
「シン・ウルトラマン」を映画館で観て、ほんとうにそうだ、と感じたのは、
(その4)でも書いているように、
ウルトラマン(着ぐるみ)でないウルトラマン(CGI)の立ち姿は、
仏像そのものであるということ。
着ぐるみに人が入っていて演じていては、絶対に実現できなかった姿である。
仮に、アメリカの映画会社がウルトラマンをCGで作り出したとしても、
こういうふうには描かないはずだ。
「シン・ウルトラマン」は、日本でこその造形だ、と思うだけでなく、
最近のハイエンド・オーディオと呼ばれる製品のデザインを見ていると、
正反対の世界であるだけでなく、醜悪の方向に向っているようにも感じてしまう。
このことは、日本のオーディオだけでなく、欧米のオーディオ機器を見ても、
そう感じる。