Date: 12月 28th, 2021
Cate: 真空管アンプ
Tags:

Western Electric 300-B(その31)

いまでこそ最も重量のあるオーディオ機器が増えてきてしまったが、
ある時代までは、JBLのパラゴンが最重量のオーディオ機器の代名詞でもあった。

左右チャンネルのスピーカーを一体化したことで、
パラゴンの重量はカタログ発表値で316kgだった。
片チャンネルあたりだと158kgとなる。

実際には当時でもパラゴンよりも重量のあるスピーカーシステムは、いくつもあった。
1970年代後半、カタログ発表値で最も重たいスピーカーは、
エトーンのExcellent SP Systemで、約300kgと発表されていた。
もちろん一台の重量であるから、パラゴンの二倍もの重量である。

それからテクニクスのSB9500が190kg、クリプシュのMCM1900が174kg、
ヴァイタヴォックスのBass Binが170kg、オンキョーのScpeter 500が158kgと続く。

パラゴンよりも重量のあるスピーカーシステムが四機種、
同重量が一機種もあった。
それでも感覚的にはパラゴンの堂々とした風格もあって、
最重量のスピーカーシステムのようにも感じられていた。

そのパラゴンを紹介する文章によく登場していたのが、
グランドピアノとほぼ同じ重量、ということだった。

そんなこともあって、私のなかでは、
重いオーディオ機器の上限はパラゴンの重量、
つまり300kgというふうにできあがってしまったようだ。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]